Spotify 無料プランを使用するとマルウェアに感染の恐れ

Spotifyが提供する無料プランを使用するとマルウェアに感染の恐れがあるとの報告がありました。結論から言えばこの問題はSpotify側の迅速な対応によりすでに対応済みとのことです。
一体、どういうことが起きたかをご説明します。

Spotifyとは海外では定額制音楽ストリーミングサービスとしては一番利用されている世界最大のユーザー数を誇る定額制音楽配信サービスです。日本では今年、遅れること4年をへてようやくサービス開始したところでした。定額制が基本ですが、バナー広告がプレイヤーに表示される無料版もサービスされていますが、この無料版が狙われました。具体的にはプレイヤーに表示されるバナーにマルウェアが仕込まれていたとのことです。この "感染したバナー広告" はユーザーが使用するデフォルトのブラウザーを起動するとマルウェアへのリンクだらけの画面をポップアップしたり、ユーザーはそれらをクリックしないにも関わらずPC環境に被害を与えたものまであったとのことです。

ちなみに受ける側のOS環境に特に制限がなく、WindowsやMac、Linux(Ubuntu)で押しなべて同じ問題が発生していたようです。

冒頭で述べたようにSpotifyはこの問題に素早い対応を施し徹底してマルウェアに感染したバナーを削除したことで現在ではこの問題は起きていないとのことです。しかし海外でのお話ですがSpotifyでは2011年にも同様の問題が起きていました。マルウェアの感染ルートとして定番の無料ソフトをインストールして感染するものがありますがやはり無料版にはそれなりの危険がつきものだということを改めて認識しておいた方がいいでしょう。

【Spotifyとは】
Spotifyとは、スウェーデン発の定額制音楽ストリーミング配信サービス。2016年10月現在での配信曲数は4000万曲以上でユーザー数は1億人を超える世界最大手。9月からは日本国内でも招待コードを取得することで利用できるサービスが開始。定額制である月額980円で利用できるプラン(Spotify Premium)の他に、曲再生の途中で広告を表示させることにより無料で利用できるプランも展開している。
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