
前橋市によると同市教育情報ネットワークへ不正アクセスを受け、個人情報が不正に持ち出されていた可能性が高いことを確認したとのことです。
【経緯】
平成30年3月30日、調査を委託したセキュリティ業者から、個人情報が不正に持ち出されていた可能性が高いとの報告
【漏洩した恐れのある個人情報の内容と件数】
(1)平成29年11月の時点で前橋市立小・中・特別支援学校に在籍していた全ての児童生徒の個人情報で、件数は25,725件となります。情報の項目は以下の通りです。
1 学年 2 組 3 出席番号 4 氏名 5 性別 6 生年月日 7 国籍 8 住所 9 電話番号 10 保護者氏名 11 アレルギー 12 既往症 等
(2)平成29年2月から平成29年7月の間、前橋市公立学校(園)で給食を喫食していた園児児童生徒及び教職員の給食費を徴収するための口座情報で、件数は最大で19,932件となります。情報の項目は以下の通りです。
1 銀行名 2 支店名 3 口座番号 4 名義人氏名 等
市は現在、次の措置をとっているとのことです。
・インターネットへの接続を完全に遮断しています。
・さらなる個人情報流出の可能性がないか、サーバーの解析を通して詳細に調査を進めています。
・窃取したと見られるファイルがインターネット上に公開されていないか監視を行っており、4月4日(水)12:00現在、ファイルの公開は確認されていません。
・個人情報の漏洩に関わり、これまでのところ教育委員会への通報はありません。お問合せ先
学校教育課
電話:027-898-5815ファクス:027-243-7190
Eメール:gakkoukyouiku@city.maebashi.gunma.jp
〒371-8601 群馬県前橋市大手町二丁目12番1号(地図・開庁時間等)
詳細;前橋市教育委員会個人情報の漏洩事件は、どのような情報が漏れたかでその事件の重要度が変わります。ちなみに名前や住所、電話番号は単体では個人情報ではありません。これら複数の要素が加わり、個人が特定されたときに個人情報となります。これら要素に加え、個人が知られたくないような情報が加わるとより重いインシデントとなります。例えば個人の病歴などが当たります。今回は児童のアレルギーの情報が含まれていたとのことなのでその分、センシティブな事件です。市の今後の調査が注目されます。個人情報など情報漏洩が起こるときは必ず予兆があります。これらの予兆をいち早く見つけできるだけ被害を小さく抑えるには日ごろからシステムをきちんと監視・運用することが重要です。