いまさら聞けないクラウド~クラウドのセキュリティは?

今日はクラウドについてご説明したいと思います。題名にいまさら聞けない、と書きましたが皆さんはどれくらいクラウドについてご存知でしょうか?ここのところ毎日のように目にするクラウドという言葉。直訳すれば雲という意味ですが今日は超基本的なところから書きたいと思います。

【クラウドって?】
クラウド=雲。なんで雲かというと目の前で使っているパソコンや、同じ社内に設置してある共有ファイルサーバーに対し、クラウドサービスはインターネットの先にあります。なんとなく遠いところにあるサーバーからデータをやり取りするイメージから雲なのでしょう。

ですが「それなら昔からデータセンターってあったよね?」「レンタルサーバーとの違いは?」と考える方もいらっしゃるはず。そう思いついた方は正しいです。つまりユーザーからすれば使い勝手はほぼ同じです。しかし唯一違いを言うとすれば、「レンタルサーバー」はリアルに一台のサーバーをレンタルします。借りる際に容量、台数などをきっちりと決めて契約します。これに対しクラウドはそのような契約はしません。クラウドも容量は決められますが物理的なサーバーは契約しないので、クラウドサービスを提供しているサーバー全体の一部を利用する、つまりはどこか空いている一部を利用するイメージです。

余談ですが、サーバーを社内に設置することを「オンプレミス型」と呼びます。

【利用イメージは?】
これは「レンタルサーバー」と変わりません。単純にファイル共有サーバーでもいいですし、WEBサーバーやメールサーバーとしても使えます。

【クラウドのメリット、デメリット】
メリットとしては
・管理を自前でしなくてよい(サーバーOSのバージョンアップなども自動)
・自社にないので物理的なバックアップに優れている(自社が地震でつぶれても大丈夫!)
・なんといっても場所をとらない

それではデメリットは?
・オンプレミスに比べ、速度が遅い(インターネットを通過する速度に依存する)
・セキュリティに不安が残る
・従量制が多いので都度コストがかかる

メリットはとても分かりやすい話かと思います。特にバックアップを取りたいという意味ではクラウドは優れているといえます。しかし単純なバックアップならいいのですが、常日頃、共有ファイルサーバーとして使うには速度がネックになります。大体クラウドサービスの速度はアップロードとダウンロードで差はありますが遅いところで0.2MB/s早くても20MB/sくらいです。しかしオンプレミスでサーバーを設置すると早いものでは2000MB/sと100倍の速さがあります。
またセキュリティですが、最近多いのが、ランサムウェアウィルスに感染したパソコンから暗号化されたファイルがそのままアップロードされてしまった、もしくはネットワークを通じてクラウドの中までも暗号化されてしまったなどよくお問合せをいただきます。これらはオンプレミスであれば管理者権限を分けることで解決可能です。

一見、はやりのクラウドですが、このようにメリット、デメリットがあります。弊社では対策サービスのご提案ではクライアント様の状況に応じて提案内容を変えております。今流行ってるクラウドは使わないの?というお客様にはこれらをご説明してから選んでいただいております。





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