岡山大学病院 医療用パソコンがウィルス感染

岡山大学病院によると同病院の医療用パソコン2台がウィルスに感染したことが分っということです。3月15日にログ解析用ソフトにより医療用端末を解析したところ発覚しました。。感染したパソコンそれぞれには患者1名分ずつの個人情報が格納されており現時点で情報の漏洩は確認されていませんが、漏洩した可能性が高いということです。なお、電子カルテなどの医療情報システム、基幹システムへの不正アクセスは確認されていないと言うことです。

同大によると「今回このような事態が発生いたしましたことは大変遺憾なことであるとともに、関係者の皆様に対しまして深くお詫びいたします。
 本学といたしまして、今回の事態を重く受け止め、今後こうしたことが起こらないよう、情報セキュリティの対策の強化を行うとともに、あらためて、個人情報の管理を徹底し、教職員に対する注意喚起を図ってまいります。」とコメントを発表しています。

【本件問い合わせ先】
岡山大学病院 病院長室
(電話番号)086-235-7849

詳細;岡山大学

医療機関は今、非常にサイバー攻撃の対象として注目されています。特に金銭目的のランサムウェアについては人命にかかわり、時間をかけて対応することができないことにつけ込んで病院のカルテなどが格納されているシステムに入り込み攻撃しようとします。最近、こういう事態を受け、多くの医療機関では、カルテなどを扱う端末はネットワークから隔離して管理している病院が多くなってきましたがそれでもインターネットに接続されている医療機関もまだまだ多く、スパイウェアなどのマルウェアに感染するケースも散見されます。一度、事故が起こるとその復旧、対策と非常に時間がかかります。海外では一旦、他医療機関に入院患者を移したなどという話もありますが患者にとっては非常に負担がかかります。通常の一般企業以上に、サイバーセキュリティには神経質に取り組む必要があります。今後、病院の選び方としてサイバーセキュリティに関する項目も確認必須になってもおかしくありません。

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