
株式会社東武ホテルマネジメントによると、婚礼予約関係のお客様情報が漏洩する事象が発生いたしたとして発表しました。現時点では顧客情報が不正に使用された事実は確認されていないということです。
同ホテルによると「お客様からの信頼に基づく安心・安全を何よりも優先しなければならない弊社にとりまして、お客様情報の漏洩はあってはならないことであり、お客様及び関係の皆様に多大なるご心配とご迷惑をお掛けすることとなりましたことを心よりお詫び申し上げます。」とし謝罪の言葉をWebサイト上に掲載しています。
【経緯】
平成29年6月19日(月)、同ホテルの顧客情報漏洩についての問い合わせが入り、この時点で本件の顧客情報漏洩の疑いのあることが判明。
【漏洩した可能性のある情報】
漏洩した可能性のある情報は、同ホテルにおいて婚礼の予約・相談のために来館したユーザーに関する情報のうち、同ホテルが業務委託契約を締結している婚礼新規予約の接客スタッフが作成した接客内容についての情報資料(以下「本資料」と言います。)
≪漏洩した可能性のある情報≫
期間及び件数:平成27年12月23日から平成29年4月30日までに、同ホテルの業務委託契約先の接客スタッフが接客した47組
情報の内容:新規接客日、接客担当者名、ご両家様苗字、披露宴希望時期、披露宴予測人数、仮予約日程、お客様の特徴、接客内容、成約の有無等
※お客様のフルネーム、連絡先等の記載はありませんとのことです。
【判明後の対応】
漏洩した可能性のある本資料は業務委託先が作成・管理していたものであり、業務委託先から何らかの形で漏洩した可能性があるものと考えられるとしています。
同社では、上記問い合わせを受けた後、直ちに漏洩の有無、態様、経路等について調査を開始。
あわせて、漏洩の可能性がある顧客には、直ちにご連絡を開始し、お詫びと現在分かっている事実の説明をしているとのことです。
また、本件につきましては、本日、個人情報保護委員会に報告済。
「今後、調査結果が判明次第、法令に則って適切に対処すると共に、再発防止に取り組んでまいります。」としています。
【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】
株式会社東武ホテルマネジメント 総務人事部 電話 03-3626-5490
先月に改正になったばかりの個人情報保護法では自社のセキュリティ管理のみならず、委託先やグループ企業など、かかわるすべての関係者を委託する側が管理するように明確に記載されました。これはひとつにはベネッセ事件が影響されているとも伝えられます。あの事件も、実際に事件を起こしたのはグループ企業が委託した企業の契約社員でした。しかしむやみやたらと委託し、インシデントが発生した際に自分の責任ではないと言い逃れすることを前もって釘をさしたのが改正個人情報保護法です。本件はまだ経緯がはっきりとしていませんが、個人情報保護法の改正後の事件として、今後の動向が注目されます。