
弊社にお問合せいただく方の中でウィルスに感染したようなんだけど、インターネットバンキングは大丈夫でしょうか?と心配される方がいらっしゃいます。
もちろん、心配ですよね。一言でウィルスといっても色々なので一概には判断できません。ランサムウェアのようにPC内のデータを人質に取って身代金を要求してくるウィルスであればインターネットバンキングは関係ありません。ただし、ウィルス対策ソフトが怪しいウィルスを検知したので一先ず、スキャンをかけて駆除した、というような場合にはどのような悪さをするウィルスかはっきりしないため注意が必要です。パソコン内の情報を外部に送信するウィルス(情報漏洩)、パソコンで使用しているブラウザーに取り付いて、インターネットバンキング時に不正な操作を行うMITB、パソコンのキーの操作そのものを外部に送信するもの(パスワードを盗む)などこれらのタイプは不正送金を狙ったものが多いです。
■以下は不正送金の件数(全銀協調べ)
さて、一度不正送金があったみたいだ!と気が付いたとき、どうなるかご存知ですか?クレジットカードを紛失し、勝手に使われた場合に似ていますが、カードの場合はカード会社が、そしてインターネットバンキングの不正送金の場合には銀行が保証機関となります。ただし、保証対象となるには条件があります。
まず適用条件として、
(1)金融機関への速やかな通知
(2)金融機関への十分な説明
(3)捜査当局への盗取の届出と捜査当局への被害事実等の事情説明(真摯な協力) の場合で、
預金者無過失 ⇒ 全額補償 となります。
ただし、預金者過失あり・重過失 の場合は 個別対応となってしまいます。これは判断が難しいところで、各銀行によって判断基準が異なるので注意が必要です。やはりウィルスに感染した原因は何か?日頃から対策を講じていたか?などが判断基準として重要になってくるようです。上記の図にもあるように毎年、件数が増えており、決して他人ごとではないと肝に銘じるべきです。
詳しくは全銀協のホームページにてご確認できます。